オーラルケアでは虫歯や歯周病予防が知られていますが、唾液の働きも見逃せません。唾液はさまざまな働きを通じて私たちの健康に貢献しており、代表的な働きは主に6つ存在します。
まず挙げられるのが、食べたものを飲み込みやすくすることです。唾液がなければ、食べたものはパサパサの状態になり、うまく飲み込むことができません。
また、食べたものを舌の味蕾に届けて、美味しさをしっかり感じさせるのも唾液の役割です。
そして3つ目には、スムーズに話せることが挙げられます。唾液の働きによって舌が機能し、会話しやすくなるのです。
次に、消化を促す働きも役割の一つで、唾液にはアミラーゼと言う消化酵素が含まれています。この酵素がでんぷんを分解し、消化しやすい状態にして胃に送り届けるのです。
5つ目は、口内トラブルを防ぐ働き。口の中の食べかすを除去して、清潔にします。
唾液に含まれているカルシウムやリン酸によって歯を再石灰化し、虫歯を予防する働きがあるのです。それだけではなく、口の中を常に唾液の膜で覆うことで保護し、トラブルから守っています。
最後は、身体全体の健康を守る働きです。唾液には抗菌作用があり、口の中から入ってくる細菌の増加を防いでいます。
それに加えて、がんや老化の原因になると言われる活性酸素を減らす機能があるとの研究結果も報告されているのです。
このように唾液には、私たちの健康を守るために必要なさまざまな働きがあります。